まぶたの手術

まぶたの手術について

いつも眼がゴロゴロしている、だんだんまぶたが下がってきたなどの症状から病気が見つかることがあります。

気になる症状がある場合、お気軽にご相談下さい。

疾患別の手術について

ものもらい(麦粒腫)

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)とは、まぶたにある皮脂腺、汗腺などの常在菌による急性感染症です。

症状

まぶたの腫れ、痛み、涙目、異物感

治療

抗菌薬の全身投与および点眼薬を使用しますが、良くならない場合、手術により切開排膿いたします。

手術

手術はおよそ10分程度で終了いたします。

ものもらい(散粒腫)

霰粒腫(さんりゅうしゅ)とは、目(まぶた)にやや硬いしこりができる炎症です。 まぶたの腫れや痛みなどの症状が見られます。

症状

まぶたの腫れ・しこり、痛み、充血、視界のぼやけ

治療

抗菌薬で改善することが多いですが、治りにくい場合、手術による摘出術を施行します。

手術

手術はおよそ10分程度で終了いたします。

逆まつ毛(眼瞼内反症)

逆まつ毛(眼瞼内反症)とは、まぶたの縁が眼球側に巻き込んだ状態で、まつ毛が眼球に接触して角膜障害をきたします。

症状

異物感、涙目、目やに

治療

自然に治ってくることも多いのですが、先天性の場合は3~4歳になっても改善しない場合、加齢性では自覚症状、角膜症状が強い場合手術を施行します。

手術

まぶたの内側の皮膚を少し切り取って、まぶたを外側に向かせる手術(Hotz法)を行います。上まぶたの場合、二重を作る形になります。片方の手術にかかる時間は、注射による局所麻酔下で20分~30分程度です。

手術による痛みは軽いですが、2~3日眼帯をしていただきます。

眼瞼下垂

眼瞼下垂とは、まぶたが下がり目が開けにくい状態のことで、先天性と後天性があります。
程度が重い場合、早期に手術が必要になる事があります。

症状

まぶたが下がることによる見にくさ、美容的な問題

治療

程度が重い場合、早期に手術が必要になる事があります。

手術

後天性眼瞼下垂の手術は、まぶたを持ち上げる筋肉である「眼瞼挙筋」を短くする手術(眼瞼挙筋短縮術)を用いて行います。手術は注射による局所麻酔下で30分程度です。術後1~2日は軽い痛みを伴うことがあります。

先天性眼瞼下垂症は全身麻酔下で行うため、当院では行っておりません。

>眼瞼下垂について詳しくはこちらから

眼瞼皮膚弛緩症

眼瞼皮膚弛緩症とは、まぶたの皮膚がたるんでしまう状態を指します。この状態では、まぶたの皮膚が重く感じられたり、視界を妨げることがあります。
年齢とともに皮膚が弛緩し、まぶたの皮膚が下がってくることが主な原因です。

症状

まぶたが下がることによる見にくさ、美容的な問題

治療

視野に影響を促して日常が不便と感じてくると、手術が必要になる事があります。

手術

手術は、たるんだ皮膚の切除やHotz法などを併用して行います。手術時間は10分~15分程度で、比較的簡単に終わり、術後に痛みなどは起こりません。ただし、術後1~2日は軽い痛みを伴うことがあります。