ドライアイについて

ドライアイの診断は、目の乾燥感や不快感、視力のぼやけなどの症状がある場合に行われます。

診断では、患者の症状を確認し、いくつかの検査を組み合わせて目の表面や涙液の状態を評価します。

• 点眼による治療
  多くの場合、適切な点眼治療を受けることで、症状のコントロールが可能です。点眼薬の種類はいくつかあり、眼に水分を補給するもの、眼の湿り気を保つもの、眼の潤滑を良くするもの、角膜障害を治すもの、炎症を抑えるものなどがあり、症状によって処方される点眼薬は変わります。
  
  また、シェーグレン症候群などの重症のドライアイに対しては、防腐剤の入っていない点眼薬を処方いたします。 ジクアス点眼液という涙の分泌を促す薬が発売され、ドライアイの治療において有効例が多く見られます。
• 涙点プラグによる治療
  点眼薬でもドライアイの症状がコントロールできない場合には、涙点閉鎖が適応になります。これは、涙の排水溝である涙点の部分にシリコン製プラグを挿入することにより、眼内に涙液を貯留させる量を増加させることを目的とするものです。
  
  症状に応じて、上または下の涙点、もしくは上下両方の涙点を閉塞します。処置は数分で終わり、通常は痛みなどはありません。これを行うことで、ドライアイに伴う症状はかなり改善されます。

• 意識的なまばたき
  パソコンやスマートフォンを使うときは、意識的にまばたきをするように心がけます。
• 休憩を取る
  長時間の作業を避け、定期的に目を休ませるようにします。
• 目の保湿
  乾燥した環境を避け、目を保湿するために加湿器を使用します。
• ドライアイ用のコンタクトレンズを選ぶ
  ドライアイの人向けに設計されたレンズがあります。これらのレンズは、酸素透過性が高く、涙の蒸発を防ぐために設計されています。
• コンタクトレンズの装着時間の制限
  長時間のコンタクトレンズの装着は、ドライアイの症状を悪化させる可能性があります。できるだけ装着時間を短くし、必要に応じてメガネに切り替えるなどして目を休ませるようにしましょう。