黄斑部疾患について

こんな症状ありませんか?

  • 視力がぼやける、または低下する
  • 物が歪んで見える
  • ゴミのようなものが見える
  • 中心視野に暗い部分が現れる
  • 色がくすんで見える
  • 暗い場所での視力が悪くなる
  • 視野に暗い部分が現れる
  • 視野が欠けて見える

黄斑部疾患とは?

黄斑部疾患は、視力に重大な影響を及ぼす可能性がある眼疾患で、特に中心視野に関連する問題を引き起こします。

黄斑に異常をきたす疾病には、加齢黄斑変性、中心性網膜炎、黄斑円孔、黄斑前膜、黄斑浮腫、黄斑下血腫などがあり、どれも視力に影響を及ぼします。

病気によって治療方法が異なり、早急に手術が必要な場合もあります。

原因

  1. 加齢
    加齢により黄斑の機能が低下し、加齢黄斑変性症(AMD)が発生することが多いです。
  2. 遺伝
    家族に黄斑部疾患の歴史がある場合、リスクが高まります。
  3. 紫外線曝露
    長期間紫外線にさらされることで黄斑がダメージを受けやすくなります。
  4. 生活習慣
    喫煙や不健康な食生活が黄斑部疾患のリスクを増加させます。
  5. 高血圧や糖尿病
    これらの疾患があると黄斑の血流に影響を与え、病気のリスクが増加します。
  6. 酸化ストレス
    活性酸素による細胞損傷が黄斑部疾患の原因になります。
  7. 肥満
    肥満は全身の健康に影響を及ぼし、黄斑部疾患のリスクを高めます。
  8. 薬剤
    特定の薬剤(例:ステロイドなど)が黄斑に影響を与えることがあります。
  9. 炎症
    眼内や全身の炎症が黄斑部に影響を及ぼすことがあります。

分類

診断

  • 視力検査
    視力の測定を行い、特に中心視力に異常がないかを確認します。
  • 眼底検査
    瞳孔を拡げて眼底を観察し、黄斑部の状態を詳細に確認します。
  • 蛍光眼底造影検査
    造影剤を静脈注射し、網膜や脈絡膜の血流や漏出の状態を観察します。
  • アムスラーチャート検査
    格子状の図を使用して、視野の歪みや欠損を確認する検査です。
  • 光干渉断層計(OCT)検査
    網膜の断面を高解像度で撮影し、黄斑部の構造を詳細に観察します。

予防

黄斑部疾患(加齢黄斑変性症や糖尿病性黄斑浮腫など)の予防には、生活習慣の改善と定期的な眼科検診が重要です

  • 定期的な眼科検診
    定期的に眼科検診を受けることで、黄斑部疾患の早期発見と早期治療が可能になります。特に50歳以上の人や糖尿病患者は、年に一度の検診が推奨されます。
  • 健康的な食生活
    目の健康を保つために、ビタミンやミネラル、抗酸化物質などが豊富な食事を心がけましょう。
  • 禁煙
    喫煙は黄斑部疾患のリスクを大幅に高めるため、禁煙することが重要です。喫煙を続けると、血流が悪化し、眼の血管にも悪影響を及ぼします。
  • 適度な運動
    定期的な運動は全身の血流を改善し、眼の健康にも良い影響を与えます。運動は高血圧や糖尿病の管理にも役立ち、これらの疾患が原因となる黄斑部疾患の予防に効果的です。
  • 紫外線対策
    紫外線は網膜にダメージを与えるため、屋外ではUVカットのサングラスを着用することが推奨されます。
  • 糖尿病管理
    糖尿病患者は血糖値を適切に管理することが重要です。血糖値を安定させることで、糖尿病性黄斑浮腫や他の糖尿病性眼疾患のリスクを減少させることができます。